出会い系サイト規制法が施行されたことによって、出会い系サイトがどのように変わったのかを見ていきましょう。
最も大きな変化は「男女の出会い」を表立てて運営することが難しくなったことです。これまでは、各都道府県や地域ごとに掲示板が作られ、異性の恋人やセックスパートナーなどを募集する書き込みが露骨に行われていました。しかし現在ではこのような機能を搭載した出会い系サイトは、一定の条件を満たさなくては運営できないことになっています。その一定の条件のなかでも、特に重要なものは利用者の年齢確認です。これまでは「あなたは18歳以上ですか?」という問いに対して「はい」という部分をクリックすれば年齢認証は完了する、という簡単なものでした。しかしこれでは完全に自己申告に頼った認証なので、嘘をついても判別することは不可能です。出会い系サイト側としては形式的に年齢認証は済ませたことにしていたのですが、これでは未成年も簡単に利用できてしまうということで、問題の解決にはなりません。そのために年齢認証が徹底される運びとなったのです。
具体的には、免許証や各種の証明書類などの提出を条件づけるという厳格なものになりました。しかしこの条件では年齢認証の面倒な手続きをしなければ出会い系サイトを利用できないため、ユーザーの減少を招く恐れがあります。そのため年齢認証を必要としない手法の運営も考案されました。それは今までの無料出会い系サイトのように露骨な男女の出会いを求めず、間接的なアプローチによって出会いを提供するというスタイルです。例えば、共通の趣味を持つ無料でメル友が探せるのコミュニティや、同じ悩みを抱える人のコミュニティといった、男女の出会いとは直接的に関係のないテーマでのサイト運営です。現在では、出会い系サイトとうたわれたサイトはこのような手法を余儀なくされているのが実情です。